銀の光と碧い空

クラウドなインフラとC#なアプリ開発の狭間にいるエンジニアの日々

C# でUSB-IO2.0 (AKI)を操作する (0) 準備

以前、Raspberry PiでLEDを光らせたことがあったのですが、意外と周辺機器をつなぐのにお金がかかるのと、デバイス側にプログラム仕込みたいというよりPC側で制御したいという気持ちが強かったので、USBデバイスとして制御できるものを探していました。すると、USB-IO2.0 (AKI)というものを見つけました。USBのHID (Human Interface Device)として動作する基盤で、USB経由で5Vの出力が可能なのでそのままLEDを光らせることができます。

km2net.com

実際の購入は秋月電子通商から行います。

akizukidenshi.com

購入すると、こんなものが入っています。本体と、端子、サンプルプログラムが入っているCD-ROMです。なお、USB端子はmini-Bなのでもし持っていない場合は別途購入する必要があります。

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本体に端子をつけるにははんだ付けが必要です。付属の端子を8ピンずつ切断し、両サイドにはんだ付けします。また、折れ曲がっている端子は5ピン分に切断してはんだ付けします。

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さて、付属のサンプルアプリは.NET Framework 3.5が必要です。Windows 10では.NET Framework 3.5をインストールして起動するか、プロジェクトが付属しているのでVisual Studioで最新の形式に変換してビルドすると起動できます。なのですが、付属のアプリはVB製なので、次回はC#で操作できるようプログラムを書いてみたいと思います。

TeamsとSlackとVisual Studio Live ShareによるASP.NET Coreオンラインハンズオンの参加準備

この記事は、今度予定しているC# Tokyoでのオンラインハンズオンの準備を説明しています。C# TokyoではSlackをコミュニケーションの中心にしているので、SlackのチャットとTeamsのオンライン会議を分けていますが、ほかのケースではどちらかに統一したりするのもいいでしょう。

C# TokyoのSlackに参加する

質疑応答などテキストベースのやりとりはSlackを使うのでC# TokyoのSlackに参加してください。こちらのページの最下部にリンクがあります*1

csharp-tokyo.connpass.com

Teams会議にゲストアクセスする準備をする

Teams会議にはWebブラウザもしくはアプリから参加できます。参加方法についてわかりやすいリンクがあったのでご紹介します。

www.slideshare.net

今回はハンズオンなので、Teams会議はスマホから視聴して、PCはコーディングに使う、といった使い分けをしてもいいかもしれません。

Live Shareの環境を準備する

Live ShareはVisual Studio 2019、Visual Studio Code、さらにプレビューでWebブラウザで参加できます。ゲスト参加の場合は認証いりませんが、セッションをリクエストする場合は必要なのでMicrosoftアカウント、もしくはGitHubアカウントによる認証をお願いします。

visualstudio.microsoft.com

Visual Studioの場合

Live Share機能はVisual Studio 2019に含まれているはずです。コードなしでVisual Studioを開き、Live Shareビューを表示されていない場合、表示メニューから表示します。

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次に、https://prod.liveshare.vsengsaas.visualstudio.com/join?885A5D488918739D76530D97E67263AC52AB といったURLを共有しますので、セッションに参加するアイコンをクリックし、URLをペーストして結合をクリックします。

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するとこのように表示されます。今回は読み取り専用で共有する予定です。

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自分の環境で開発する場合は、新たにウィンドウを立ち上げてそちらで作業を行います。そこでわからないことがあった場合、講師とヘルプ担当の人にLive Shareで自分の環境を見てもらえるようにする予定です*2。その場合、Live Shareビューでセッションの開始をクリックします*3

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すると共有用のURLが自動でクリップボードにコピーされます。もう一度コピーしたい場合は、停止アイコンの右側のメニューからコピーメニューをクリックします。停止アイコンから提出するとLive Shareを終了します。

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Visual Studio Codeの場合

まず、Live Share Extension Pack拡張機能をインストールします。

marketplace.visualstudio.com

参加する場合、新規にウィンドウ左端の拡張機能アイコンでLive Shareを選び、Join Collaboration Sessionを選びます。

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共有したURLを入力します。

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Visual Studio Codeの場合、ホスト側が開いているファイルを自動的に開く機能はないので、参加側で手動で開いてください。開いたファイルの中身は自動的に同期されます。

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ヘルプが必要な場合は自分の環境でLive ShareのメニューからStart Collaboration Sessionを選びます。

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リンクをコピーや終了するメニューはここにあります。(Macでスクショをとるとアイコンが消えるので位置だけ)

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.NET Core SDKをインストールする

こちらのサイトから.NET Core SDK 3.1をインストールしてください。

dotnet.microsoft.com

*1:URLがたまに失効して都度更新しているので直リンクではないです

*2:参加者とヘルプ担当の人数次第

*3:読み取り専用の場合、こちらでコードを編集できないです。

ISUCON9の参考実装をC# (ASP.NET Core 3.1)に書き換えてみた

ISUCONは説明不要の一大イベントだと思います。簡単にいうと、お題に従いより高速なWebアプリケーションを構築するコンテストです。昨年行われたISUCON9の本戦問題についてはこちらに記事があります。

isucon.net

さて、このISUCON9、参加者は予め用意されている参考実装を使うことができます。これを元に書き換えることもできますし、参考に留めて自分で一から書くこともできます。

github.com

参考実装はいくつかの言語で実装されています。Go, Perl, Python, Ruby, PHP。そう、C#がないのです。ASP.NET Coreも3.1になりましたし、必要な機能も揃ってるだろうと思い、C#に書き直してみました。

github.com

動作確認はMacで行っています。ちなみにベンチマーカーを完走させるのに必要なインデックスを貼っただけの状態での初期スコアは 約2200点です。

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なお、書き直しにあたっては、ASP.NET Core 3.1 Web APIを採用し、データベースアクセスにはDapperを使っています。主にGo言語の参考実装を参考にしましたが、テストケースを回したわけではないので実装ミスがきっとあると思われます。ステータスコードやレスポンス形式は完全に同一になるように実装した(つもり)です。Go言語版の参考実装では極力1ファイルにまとめているようでしたが、流石にASP.NET Coreで1ファイルに全てのクラスをまとめてるのはあまり見かけないので、クラスをファイルごとに分けています。また、.NET Coreのコンテナ開発ではあまりやらないと思いますが、ホスト側のコード変更が即コンテナ側に反映されるようにホストパスをマウントしdotent watchでアプリを起動しています。

さて、この書き直しにあたってASP.NET Coreのいろいろな機能を活用したのですが*1、これについて4/3開催予定のC# Tokyoのオンラインmeetupで話す予定です。興味のある方はぜひこちらからご参加ください。

csharp-tokyo.connpass.com

*1:最近公開しているASP.NET Coreの記事はこれ関連だったりする