.NET Coreとしては長く待った感がありますが、昨年11月に発表された.NET Core on Red Hat Enterprise Linux(RHEL)に関しては早くもRTM出たかという印象です。というわけで日本時間の28日に.NET CoreがASP.NET Core, EntityFramework CoreなどとあわせてRTMされました。あわせて、Red HatよりRHEL上でサポートされるrpmパッケージがリリースされています。公式発表はこちら。
.NET Core, ASP.NET Coreに関する日本語の記事としては、こちらをぜひ。
.NET Core 1.0 RTM / Visual Studio 2015 Update 3 | ブチザッキ
さて、このブログではRHEL向けを中心に補足していきたいと思います。まず、インストール手順ですが、こちらのページに手順があります。Fedoraなどインストール手順が記述されるディストリビューションが増えています。手元のFedora24でのインストールとコマンド実行までできたのを確認しています。 .NET - Powerful Open Source Development
RHEL向けの手順はほかのディストリビューションとは少し異なっています。まず、subscription-managerでdotnetのリポジトリを有効にして、scl-utilsをインストールします。subscription-managerはRed Hatのsubscriptionを管理するためのCLIです。
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-dotnet-rpms # yum install scl-utils
このscl-utilsというものについてですが、Red HatではOS本体より短いライフサイクルでより早いタイミングでアプリケーションを開発するための言語処理系やデータベースなどを提供する「Red Hat Software Collections (RHSCL) 」を提供しています。これを操作するためにscl-utilsを入れています。RHSCLについては、弊社の方が記事を書いているのを見つけました。
このSCL経由で.NET CoreのRPMをインストールして有効化*1しています。
# yum install rh-dotnetcore10 # scl enable rh-dotnetcore10 bash
なお、弊社のRHEL上での.NET Coreサポートポリシーについてはこちらをご参照ください。
Red Hat Software Collections Product Life Cycle - Red Hat Customer Portal
.NET Core on RHEL に関する登壇予定
まずは、.NET Core on RHELをできるだけたくさんの人に知っていただき、触って頂きたいと思っていますので、勉強会などでのセッションを考えております。現時点では3つほど予定しておりますが、どれも満席の状態ですので今からの申し込みは難しそうです。。。
今夜開催のOSS on Azure 非公式コミュニティ第1回ミートアップではLTをする予定です。 ossonazure.connpass.com
YAP(achimon)C::Asia Hachioji 2016mid 7/3(日)では当日飛び入り枠に事前登録していますので、どこかの時間でお話する予定です。 connpass.com
来週末のdotnetConf 2016 Japanではセッションをします。こちらは、もともとWindows上で.NET Frameworkを使っている方が多いと思いますので、Linux上での.NET Coreでの開発をデモを多めに伝えたいと思っています。 csugjp.doorkeeper.jp
他にもお話しする機会を探していますので、興味がある方はぜひご連絡いただければと思います。
*1:複数バージョン存在するパッケージなどのためにインストールした上で、有効化/無効化を切り換えられる