ブログを更新していなかった間に Microsoft Quantum Development Kit が 0.9までリリースされていました。
0.6については記事を書いたので、0.7から0.9までのリリースノートを簡単に日本語にしてみました。
0.7 (2019/05/31 リリース)
- Q#言語要素の追加
- 化学ライブライの更新
- 新しい数値ライブラリの追加
0.8 (2019/07/12 リリース)
- 配列の部分配列を取得する場合の書き方がいくつか増えました。詳細はこちら。
- IQ# (Q#をJupyte Notebookで動かすための仕組み)を動かすDockerイメージをMicrosoft Container Registryに公開していますが、そのイメージのDockerfileの追加。
- Trace Simulatorに関する破壊的変更。詳細はAPI Browserにて。
0.9 (2019/08/29 リリース)
なお、0.8と0.9の間で、Q#のコンパイラーやRuntimeが完全なOSSとして公開されています。
- conjugation statementsの新しい記述方法が追加されました。
- コンパイラーに「replace with」, 「add documentation」といった新しいコードアクションが追加されました
- 「install template」と「new project」コマンドがVisual Studio Code拡張に追加されました
- Jupyter Notebooksで動く、Quantum Katasのサンプルがさらに追加されました
- Visual Studio 拡張はVisual Studio 2019を必須とするようになりました
新しく追加された文法が増えてきたので、最初のころからやっている場合は知らない要素がかなり増えてきました。改めて解説記事を書いていきたいと思います。