OpenTelemetry .NET で計測していると、正しく動作しているか確認したいときがあります。OpenTelemetry .NETにはこのようなときのために、自己診断機能が用意されています。
opentelemetry-dotnet/README.md at main · open-telemetry/opentelemetry-dotnet · GitHub
このドキュメントにあるとおり、計装コード側を変更する必要はなく、カレントディレクトリに以下の形式のOTEL_DIAGNOSTICS.json
という名前のファイルを配置するだけです。
{ "LogDirectory": ".", "FileSize": 1024, "LogLevel": "Error" }
設定パラメータもドキュメントに説明されています。
- LogDirectory にログファイルを出力するディレクトリを指定します。ここではカレントディレクトリに出力します。
- FileSize にログファイルのサイズをKiB単位で指定します。1~128MiBの間で指定でき、ここでは1MiBを指定しています。
- LogLevel に指定したレベル以上のログが記録されます。EventLevel列挙型の値を指定できます。
出力されるログファイルは{実行ファイルの名前}.{プロセスID}.log
というフォーマットになります。また、FileSizeで指定したサイズになるよう、ログ出力が少ないときは末尾がNULで埋められています。