銀の光と碧い空

クラウドなインフラとC#なアプリ開発の狭間にいるエンジニアの日々

Radiusを知る(10) v0.29のリリースとロードマップ

Radiusに関してしばらく記事を書いていなかったので最近のRadiusについてまとめようと思います。

v0.29のリリース

最新版は1/6にリリースされたv0.29です。

github.com

ハイライトとしては2点あり、1つはエッジバージョン(edge version)の公開です。最新の機能を取り込んだバージョンをエッジバージョンとして利用できるようになりました。以下のドキュメントから手順を確認できます。

edge.docs.radapp.io

2つ目はdevcontainer機能としてrad CLIが利用できるようになりました。devcontainerやCodespaces にrad CLIとその依存関係を自動的にインストールできるようになります。

github.com

またリリースノートには記載なく、どの時点で更新されたかわかりませんが、Visual Studio Codeで利用するBicepの拡張機能ですが、Radiusを使う場合には本家のBicep拡張機能をアンインストールし、Radius Bicepをインストールするように案内されています。

edge.docs.radapp.io

ロードマップ

ロードマップが公開され、ブログ記事が出ています。

blog.radapp.io

github.com

ロードマップのポイントとしては、

  • 現在の目標と計画を表している
  • 実装予定時期などは公開しない
  • リリースのたびに評価しなおす
  • 現時点ではプロジェクト管理者の優先順位が反映されているが、パートナーが増えるにつれて見直される可能性がある

といったところです。

現時点でのロードマップで個人的に興味があるのは、レシピについては、AzureだけでなくAWSなどさまざまなリソースを対象にすることRadiusで展開する前にすでにプロビジョニングされているリソースに接続できるようにすることRadiusのアプリケーショングラフに関するダッシュボードサーバーレスコンテナランタイムへの対応、といったあたりです。