.NET Aspireの最新の機能などをまとめてみます。 現在はpreview3が最新です。 learn.microsoft.com
アップデートと破壊的変更
Aspireの開発ツールのアップデートは、Visual Studioを使う場合はVisual Studioをアップデートすれば自動的にアップデートされました。CLIを使う場合は手順に従ってコマンドを実行します。
既存のApisreアプリはNuGetの参照を更新することでアップデートできますが、すでに9.0.0系列のパッケージが公開されているため、最新ではなく 8.0.0-preview.3.24105.21
にアップデートするようにします。
また、builder.WithServiceBinding(...)
APIが非推奨になり builder.WithEndpoint(...)
に置き換える必要があります。次のプレビューで廃止される予定です。
ダッシュボード
ダッシュボードが独立した実行ファイルとして実行できるようになりました。開発時は今までとおなじように使えますが、運用環境に展開したあとにダッシュボードを独立して動作させることができるようになります。
その結果、ダッシュボード単体でOTLPのバックエンドとして動作し、メトリクス、トレース、ログを表示することが可能になりました。Aspire以外の、ほかの言語のアプリからであっても動作する見込みです。
また、ダッシュボードの機能そのものもローカリゼーションやアクセシビリティの改善、OTEL関連の改善などが加えられています。
コンポーネント
以下のコンポーネントが追加されました。
- Azure AI OpenAI
- Azure Kafka
- Entity Frameworkを利用したOracle
- Entity Frameworkを利用したMySQL
また以下のホスティングがサポートされAspireからプロビジョニングできるようになりました。
- MySQL
- CosmosDB
そのほか
Orleansをサポートしました。サンプルアプリが公開されています。そのほかにもサンプルアプリが追加されています。
コンテナランタイムとしてDockerに加えてPodmanもサポートしました。
Aspire上でNatsが動作するようになりました。Natsは分散システムのための接続テクノロジーで、M:N接続を容易に実現できるといったメリットがあります。
Here is a quick demo of NATS server running in .NET Aspire with a couple of NATS .Net based apps running along side it #dotnet #natsio #aspire pic.twitter.com/KxRFH3NPdl
— Ziya Suzen (@_mtmk) 2024年2月14日