銀の光と碧い空

クラウドなインフラとC#なアプリ開発の狭間にいるエンジニアの日々

ロンドン市内でレンタルサイクルを使ってみた

一度使ってみようと思っていたロンドン市内のレンタルサイクルを使う機会があったのでまとめてみました。こちらが公式サイトで、Transport For London(ロンドン交通局)のサービスの一つです。

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ロンドン中心部にdocking stationとよばれるたくさんの貸出/返却拠点があり、好きな拠点で借りて好きな拠点で返すことができます。範囲は地下鉄でいうところのzone1~zone2あたりな気がします。

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料金体系ですが、基本的には2£で30分おきにdocking stationに立ち寄れれば、1日乗り放題となります。zone1の片道が2.4£、バスの片道が1.5£なのでうまく使えばお得です。

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より正確に言うと、まず2£払うと24時間自転車にアクセスすることができるようになります。そして、拠点をスタートして30分以内に自転車を返却すれば無料です。もし30分以上かかった場合は30分ごとに2£追加されます。一つの自転車を24時間以上借りっ放しにすることはできません。支払はクレジットカードになります。Oyster Cardは使えません。 また、年単位で利用したり、物理鍵を利用することもできますが、これらは旅行者はあまり使うことはないでしょう。

利用方法ですが、モバイルアプリとdocking stationの端末を操作する2通りの方法があります。今回はモバイルアプリを利用しました。アプリを起動すると現在地に近いdocking stationが表示されます。借りるdocking stationを選んで「Hire Now」をクリックします。

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まだアカウントを登録していない場合はここからアカウント登録が始まるので少し時間がかかります。どうもアカウント登録と同時に支払をする必要がありそうなので、事前に作っておくことはできない気がします。アプリから支払うので、アプリにクレジットカード番号を登録する必要があります。アプリの手順に従いましょう。auto-pay を無効化すると、次に支払う場合は再度クレジットカード番号の入力が必要です。

docking station で支払う場合はこの端末を操作することになります。

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貸出手続きがすむと、暗証番号的な番号が表示されます。docking stationにつながっているどの自転車でもよいので、dockの操作盤で番号を入力して鍵を解除します。解除できたら、操作盤のシグナルが緑になるので、少し力をいれて自転車をdockから引き抜きます。これで利用開始です。

小さなバッグやリュックサック*1なら前にのせることができますが、後ろのかごなどはありません。自転車のサドルは高さ調整ができます。また三段変速がついています。ライトは暗くなると自転車のかたちが浮き出るライトが自動で付きます。

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返却する場合は、dockに空きがある拠点に返します。空いているdockerに自転車を差し込むと操作盤のシグナルが緑になるので、これで返却完了です。30分以内にここまで完了すれば無料なので、再度借りたい場合は同じ手順を繰り返します。返した自転車をそのまま使うこともできます もし、返したいdockに空きがない場合は、端末の「No docking point free」メニューを押して操作を行います。アプリから借りた場合も端末を操作する必要があります。支払いに使ったクレジットカートを端末に差し込み自転車の番号を入力すれば、別の拠点に返すまで15分の猶予が追加されるはず...なのですが、私が試したらエラーになって、この番号に問い合わせしろと表示されました*2。自分の場合は、時間に余裕があったので別の場所に返しに行きましたが、返すときは余裕を持ってdocking stationを探しましょう。

さて、ロンドン市内での自転車の運転ですが、かなり面倒でした。日本と同様、自転車は車道の左端を走行します。が、ラウンドアバウトや複雑な形の交差点が多く、左折専用レーンなどがあり自転車はつねに車に気を付けて移動する必要があります。信号も車と同じですが、一部自転車専用の信号があります。信号が自転車の形をしているので、これはわかりやすかったです。また、あまりに交通量の多いラウンドアバウトでは歩行者用の横断歩道を使えという指示が書いてあるところもあります。このページに一通り目を通しておくことをおすすめします。

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*1:10kgまでという表示あり。それ以上に荷物をゴムで固定する仕組みだが、そのゴムが短いので大きな荷物は固定できない。

*2:なお、通話料は自腹との表示あり